介護タクシー開業に必要な資格と許可を徹底解説

高齢化が進む日本では、介護タクシーの需要が年々増加しています。
「介護タクシーを始めたいけれど、資格や許可が難しそう…」と感じていませんか?
この記事では、介護タクシー開業に必要な資格・許可・手続きの流れをわかりやすく解説します。


1. 介護タクシー開業に必要な資格は?

介護タクシーを運営するためには、以下の資格が重要です。

普通二種免許は必須

介護タクシーは「旅客運送業」に該当するため、運転手には普通二種免許が必要です。

普通免許とは異なり、乗客の命を預かる責任があるため、運転技術や安全意識がより厳しく問われます。教習所での学科・実技講習と試験を経て取得します。視覚的には、タクシーの運転席に座るドライバーが、車椅子の高齢者を丁寧にサポートしている様子をイメージすると分かりやすいでしょう。

  • 取得条件:普通免許取得後3年以上
  • 費用目安:約20万円~30万円
  • 期間:最短2週間程度(合宿の場合)

介護資格は必須ではないが有利

介護タクシーの運転手に介護資格は必須ではありません。
しかし、介護職員初任者研修などを取得しておくと、利用者や家族からの信頼度が高まります。

1. 介護職員初任者研修

介護の基本を学ぶ入門資格で、身体介助や生活支援の知識・技術を習得します。介護タクシーでは、車椅子の乗降や移乗介助など、利用者の安全を守るために非常に役立ちます。介護現場との連携や信頼性向上にもつながる、取得しておきたい資格です。

  • 理由
    • 利用者の身体状況や介助方法を理解できる。
    • 乗降介助や移乗介助の際に、安全かつ適切な対応が可能。
  • 活用方法
    • 車椅子の乗降補助、ベッドから車椅子への移乗など、介護タクシーならではのサービス提供に直結。
    • 利用者や家族からの信頼性向上。
  • 費用:5万円〜15万円(平均:8〜10万円)
  • 期間:130時間(約1〜2ヶ月、通学または通信+スクーリング)

2. 患者等搬送乗務員適任証(民間救急)

ストレッチャーや医療的配慮が必要な方を搬送するための講習修了証です。消防署などが実施し、応急処置や搬送技術を学びます。これがあると、民間救急としての登録や医療機関との連携が可能になり、事業の幅が広がります。

  • 理由
    • ストレッチャー搬送や医療的配慮が必要な利用者への対応が可能。
    • 一部自治体では、これがないとストレッチャー搬送ができない場合も。
  • 活用方法
    • 医療機関との連携(通院・退院・転院時の搬送)。
    • 民間救急としての登録・営業が可能になり、事業の幅が広がる。
  • 費用:1万〜2万円程度(講習機関により異なる)
  • 期間:1日(約6〜8時間の講習+実技)

3. 福祉用具専門相談員

車椅子やスロープなど、福祉用具の選定・使用方法をアドバイスできる資格です。介護タクシーにおいては、利用者の身体状況に応じた用具の使い方を理解し、安全な乗降をサポートする上で非常に有効です。福祉施設との連携にも役立ちます。

  • 理由
    • 車椅子やスロープなどの福祉用具の知識が深まり、適切な使用・提案が可能。
  • 活用方法
    • 車両に搭載する福祉用具の選定や、利用者へのアドバイス。
    • 介護事業所やケアマネとの連携強化。
  • 費用:3万円〜6万円(テキスト代含む)
  • 期間:50時間(5〜7日間程度の通学または通信+スクーリング)

4. 上級救命講習(消防署等で実施)

心肺蘇生法(CPR)やAEDの使用方法、異物除去など、緊急時の応急手当を学ぶ講習です。高齢者や持病のある方を乗せる介護タクシーでは、万が一の事態に備えてこのスキルがあると安心です。多くの自治体で1日で受講可能です。

  • 理由
    • 緊急時の応急処置(心肺蘇生、AED使用など)が可能。
    • 利用者の安全確保に直結。
  • 活用方法
    • 乗車中の急変時に冷静かつ適切な対応ができる。
    • 医療機関や家族からの信頼性向上。
  • 費用:無料〜2,000円程度(教材費のみ)
  • 期間:1日(8時間程度)

5. サービス介助士(公益財団法人主催)

  • 理由
    • 高齢者や障がい者への接遇・介助の専門知識が身につく。
  • 活用方法
    • 接客品質の向上、クレーム防止。
    • 企業イメージの向上や差別化に有効。
  • 費用:受講料 15,000円〜20,000円程度(テキスト代含む)
  • 期間:通信講座+1日スクーリング(合計1〜2ヶ月)

 

まとめ:資格取得で、安心・信頼される介護タクシー事業を

介護タクシー事業は、単なる「移動手段」ではなく、利用者の命や生活に寄り添う大切なサービスです。
二種免許はもちろんのこと、介護や医療、接遇に関する資格を取得することで、より安全で質の高いサービスを提供できるようになります。

特に、

  • 介護職員初任者研修で介助の基本を学び、
  • 患者等搬送乗務員適任証で医療搬送に対応し、
  • 福祉用具専門相談員で用具の知識を深め、
  • 上級救命講習で緊急時の対応力を高め、
  • サービス介助士で接遇力を磨くことで、
    ご利用者様やご家族、医療・介護関係者からの信頼を得やすくなります。

これから開業を考えている方にとって、どの資格から取得すべきか、どんな準備が必要か、不安や疑問も多いかと思います。


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